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[Coldplay] Mylo Xylotoができるまで (Eagle Radio)

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2011-10-27 96.4 Eagle Radio ガイとウィルのインタビューより
アルバムが出来るまで、たどってきた道を振り返っています。

― もともとサウンドトラックになる予定だったというのはほんと?

ガイ: 作り始めた頃は、たくさんのアイディアや意思があって、最初は静かなアコースティックアルバムにしたかったんだ。10曲ぐらいあって、ギターやマンドリンや・・・オールドファッションな楽器でレコーディングしようと思っていた。

もちろん、他のすべてのアルバムと同じように、アイディアは変わって、発展していって、その中の一つが、アニメのキャラクターをベースにした映画を作って、アルバムはそのサウンドトラックにしようっていうアイディアで、もちろんそのアイディアも断念して、様々な道をくぐりぬけて今の形になったんだ。

― クリスはウィルがボスだと言ってたけど(意訳)

ウィル: 僕って、嫌いなものに遠慮無くずけずけ言うってうわさがあると思うんだけど、今すべてがうまくいってるからでもあるんだ。

昔、若い頃は本音を語ることに、不安や緊張があったけど、みんな一緒に成長してきて、大人になってからの人生はずっと4人で過ごしてきたから、黙って座って見てるわけにはいかないんだ。特に音楽に関しては、ゴールは一緒でも四人とも違う意見やテイストがあるし、それがバンドのあるべき姿だから。

同じ方向に押してるんだけど、少し違う方向にも引っ張り合うんだ。だから正直になろうと、好きなものでも嫌いなものでも。それが役に立ってることを祈るよ。誰かを泣かせたいわけじゃない。

― ツアーに出ている時も、違う都市やスタジオで録音して、簡単なことじゃないよね。

ガイ: 簡単じゃないけど、少々難しい状態に追い込むのが好きなんだ。自分たちのやってることが正当なものだと感じるために。もし簡単に物事が起こったら、すごく疑っちゃうと思う。だから、僕たちは自分たちに鞭打つのが得意なんだよ。ずっと練習してきたからね。

― アルバムにはテーマがあるよね?

ウィル: ステージの服からビデオからアートワークまですべて、アルバムのまわりに世界を作りたくて、アルバムのストーリーのヒントを与えたかった。すごく重要なことなんだ。ジーンズとTシャツでステージに出たら、変な感じだろうな。ギャングの一人で、仕事に行くって感じるのが好きなんだ。

― アルバムのストーリーについて

ウィル: もしストーリーを見つけたいなら、そこにあるよ。無理強いするつもりはないんだ。コンセプトアルバムってアイディアはちょっと怖いな。すぐに特定の場所に入り込んじゃうみたいで。

でも曲が互いに関係し合っているし、アルバムの横糸はストーリーを展開している。難しい状況で人々がお互いを見つけるというね。

恥知らずにも楽観的なアルバムなんだよ。今の時代、ニュースをつけると恐ろしいことが起こっていることがわかるけど、すばらしいこともあって、世界や人生は素晴らしくて、だからこのアルバムではよいことに集中しようと思ったんだ。

― アコースティックな曲は初期の頃のもの?

ガイ: 面白い事に、ちがうんだ。最終的にアルバムに入ったアコースティックな曲は、追加で書かれて、最後の方でレコーディングしたもの。大きくて雄大でダンスサウンドの曲と釣り合わせるような形で。

アルバムに入れる曲をまとめ出した頃、すべての曲が大きすぎたりダンスっぽすぎると感じて、何か軽さや静けさを出すものがほしかった。だからバランスなんだ。最初から最後まで聞いてもらいたいから。

― アルバムが出る前にツアーに出てるよね?

ウィル: 夏がきた時点で、アルバムがどう聞こえるかいいアイディアがある、という段階まできていた。でもスタジオに二年もいたからね。

グラストンベリーをはじめ、フェスティバルに出る機会があって、すごく参考になったよ。5,6曲新曲をやって、すごく役に立ったんだ。

Princess Of Chinaはいい例で、ドイツでやったんだけど、構造が全然だめだときづいたんだ。エンディングが長すぎる、とかね。人前で演奏してはじめて気づけたんだ。そしてスタジオに戻って編集して・・・。ツアー中にレコーディングしたはじめてのアルバムだね。