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[Coldplay] ライブレポ完結編 コールドプレイ 東京ドームシティホール公演 2014.6.12+Ghost Storiesの総括(のようなもの)

まだ続くんかい・・・インタビューのまとめみたいになっちゃいましたが、ライブレポ完結編です。

ライブレポ Part 1 / Part 2 / Part 3

すっきりまとまってるのに熱狂が伝わってくる、すぴかさんの素晴らしいライブレポも是非♪
SPICA's Blog COLDPLAY◆Ghost Stories Tour TOKYO DOME CITY HALL 6月12日(木) ②

cp

実は2年ほどColdplayから離れていて、といっても嫌いになったわけじゃなくて、他のことにかまけて、情報を仕入れてなかっただけなんですが、2月にMidnightが発表された時は「?」となってしまったし、3月にMagicやアルバム発売の発表があった時も、ついていけてなくて、少し遠くから眺めている感じでした。アルバムジャケットもタイトルも、最初は好きじゃなかった。

でもiTunesフェスティバルで久しぶりに彼らのライブを見たら、やっぱりみんなが愛おしくて。

4月あたりから、また少しずつ情報を仕入れ始めて、それと共に、下書きに埋もれていたMylo Xyloto時代のインタビューを怒涛の勢いでアップしているうちに、あーもう!好き!好き!好きー!と熱が戻ってきまして、そんな中、来日公演発表という燃料投下で大爆発!

チケットをゲットするまで胃の痛い日々が続きましたが、幸運にも来日公演に行けることになり、ニューアルバムも物凄く気に入って、TVスペシャルを見て、今回のライブのセットも演出も何もかも好き!!シンプルな服装も好き!!(ユニフォーム飽きた)と、Coldplay愛がピークになったところでの今回のライブ。

始まる前こそ、あまりのプレミアムさ、贅沢さに、緊張で打ち震えていましたが、始まってみれば、すぐに彼らが引っ張りあげてくれて、Coldplayの世界にどっぷりと浸かることができました。


数え間違いでなければ、Coldplayを観るのは今回が10回目(といっても2006年以降です。VIVAツアーで稼いだw)でしたが、いつも変わらぬ多幸感と一体感。どんなにバンドが大きくなっても、どんなに大きな会場でやっても、ライブではいつも身近に感じられる彼らではありますが、今回はいつもにまさる親密さが感じられ、本当に心が温かくなりました。

それは会場の規模が小さく、ステージとの距離が近かったことももちろんですが、Ghost Storiesというとてもパーソナルなアルバムに吐露されたクリスの正直過ぎる思いと、それに対するメンバーのサポートを垣間見てきたからかもしれない。

ゼインさんに泣かされた(クリスも泣きそうだと言っていた)、「このアルバムでは、バンド全員が、君(クリス)を抱きしめているみたいに、君の周りを囲んで、サポートしているように感じる」という言葉通り、ライブでもクリスを優しく包み込んでいるようで、4人の結束の強さが一層感じられるライブだった気がします。

いまだに信じられませんが、「二年前の自分は滅茶苦茶で、全く楽しめなかった」と語っていたクリス。でも、いつも戻ってくるものはバンドの素晴らしい関係で、それは自分たちが恵まれている唯一のものだと言っていました。

別のインタビューでは、「10年前は仲間がいるのが当然のことだと思ってしまっていただろうけど、今は違う」と言っていた。いまだに同じグループで、友達だという事実に本当に本当に感謝していると。仲間と一緒に「Coldplay」なものを作ることが出来るのが大好き。大好きだって言えるのが幸せだって。

クリスが言うように、みんなが名演奏家なわけではないかもしれない。でも、この4人(+フィル)だからこそ、私はColdplayが大好きだし、大好きだって言えるのが幸せなんです。


自信のなさを捨てたと言うクリスは、ニューアルバムのことを「誇りに思っているし、まさにやりたかったことが出来た」と語っていました。

「僕たちのことが大嫌いな人も沢山いるけど、大好きな人も沢山いる。僕たちも好き。バンドにいることが大好きで、自分たちは素晴らしいと思う」とまで。

「ニューアルバムは自分のために必要だったし、さらけ出す必要があった。今までのアルバム以上に残酷なことを沢山言われたけど、そういうことは気にしなくなった。もういいんだ。生きているだけで幸せなんだ。」←この人本気です。

その自信、というか、正直さが演奏にも現れている気がしました。それが、いつも以上に親密さが感じられたもう一つの理由です。

「自分勝手に、一つ一つの作品として、人々に囲まれて演奏したい」

そのために選んだ小さい箱で、一つ一つの作品に自信を持って、でももちろん全く傲慢ではなく、むしろとても謙虚なのですが、大切に、丁寧に、素直に演奏していく姿にとても好感を持ちました。

Clocksにしても、GPASUYFにしても、VIVAツアーやMXツアーのように、加減を知らない激しさ(それも大好きですけどね!)はなく、オリジナルにできるだけ忠実で。そして、過剰な演出もない。

だからこそA Sky Full Of Starsがあれだけ生きてくるのかな!

「人生ってカラフルな挑戦を投げつけてくるものだと思うんだ。」というクリスの言葉がぎゅっと凝縮されたような、色んな感情を引き出してくれる濃密なライブでした。


Ghost Stories The Film (TVスペシャル) の監督が、バンドと色んなテーマを模索したけど、1つ絶対に変わらないコンセプトは、循環する人生を意識することだったと言っていました。

昼から夜へ、光から闇へ、生から死へ・・・そして、サークルを意味する “O”

それまで異質なものだと感じていたMidnightとA Sky Full Of Starsをアルバムの中で聞いた時、見事に一続きになっていて驚いたのですが、ライブでも光と闇を行ったり来たりしながら、最終的にOceansで全てを受け入れる覚悟をし、A Sky Full Of Starsの境地に行き着くクライマックスにゾクゾクさせられました。

サイクルの初め(Always In My Head)と終わり(O Reprise)にクリスの子供達の声が入ってるってのがまた素敵ですよね。900万ドル払ったそうですがね!笑


Ghost Storiesは地味で、内省的なアルバムかもしれませんが、ゼインさんのインタビューで、こんなくだりがあったのが印象的で。

ゼイン: シングルとして出たMagic。この曲の好きなところは、過去のことをたたえているような悲痛な曲なのに、君は微笑みながら歌ってるよね。喜びにあふれたパフォーマンスのような。

クリス: それが言いたかったことなんだ。悲痛なアルバムのように始まるけど、本当は喜びにあふれた気付きについてのアルバムなんだ。

人生が投げかけてくるものからは逃れられないから、それをただ楽しもうということ。

[Coldplay] 二年前僕は滅茶苦茶で、僕たちが得意なことを楽しむことが出来なかった-クリス・マーティン (Zane Lowe Part 2 訳)

まさにこれが感じられるライブだったように思います。音楽への愛、バンドへの愛、観客への愛、そして人生への愛に溢れたパフォーマンスに、胸が熱くなりました。Ghost Storiesで伝えたかったと言っていた「無条件の愛」というメッセージ、しかと受け取りました。

どんなに音楽性が変化しようと、どこまでもまっすぐで誠実なColdplay。これからも愛し続けていきたいと思います。


と、なんだかZane Loweのインタビューの復習みたいになっちゃいましたが(笑)、素晴らしいインタビューなので、まだの方は是非見てみて下さい。

Chris Martin. Zane Lowe. The Full Interview - YouTube

拙訳はこちらです。

他のインタビューは、ロンドン公演の日に放送されたインタビューから。いつか時間があればたら訳します。(自分の曲作りの方がやばいので、しばらくはそちらに集中しないと・・・)

 

最後に、感動を分かち合える仲間がいることも、私にとってはかけがえのないことです。ライブ前やライブ後に皆さんとColdplay愛を語り合うことができて、本当に嬉しかった!

そして、いつもライブで隣にいてくれて、くだらないことでも一緒に真剣に盛り上がれるすぴかさんには感謝してもしきれません。すぴかさんがいなかったら、私のColdplay人生は全然違うものになっていたと思います。

今回はお会いできなかった皆さんとも、Coldplayの来日で盛り上がれて本当に楽しかったです!次回はみんなで!会場で合唱できますように!


いつもありがとう。


ネットで見つけたライブレポをまとめておきます。



Coldplay追っかけ日記はまだまだ続きます(笑)