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コールドプレイのドキュメンタリー映画レビュー(感想と小ネタ)秘蔵映像で綴る20年

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Coldplayのドキュメンタリー映画『A Head Full Of Dreams』の感想、というか気になったシーンの備忘録。Amazonプライムで配信が始まってから書こうと思いましたが、30日に延期されたので、最初に見た記憶が新鮮なうちに書いておきます(といっても友人のおかげで2回目見ちゃいましたが…笑)

追記:日本でも配信開始されました!リンクはこちら


上映の一ヶ月前、予告編を見た時はなかなかの衝撃でした。まさかX&Y期のレコーディングやツアーのシーンを予告であんなに出してくるとは…。マットさんが監督だから大丈夫だと言い聞かせてはいたけど、観る前は、いや観てる間も心臓がバクバクしていて。何かありそうになる度に隣の友人と腕をつかみ合って、上映後はホラー映画でも観たかのようなぐったり感でした。


希望通り(?) エンドロール後は気の抜けるような映像の連続だったんだけど、そのせいでますます立ち上がれなくなり、清掃入りまーすって言われるまで椅子でグズグズやってました。そしたら後ろから「本当のファンの人は感動するんだろうけど」と聞こえてきて吹き出したw

いや正直、ファン以外の人大丈夫か?って途中で思いましたよ。でもそもそもファン以外の人が観るのか?って話で‬(笑) 上映後は自然と拍手も起こって嬉しかったです。

一緒に怖がっていた友人たちと「意外と大丈夫だったね!?」と言いつつ、でも一人になったらまた泣きそうで、トイレの個室から出て来られるか心配されるという…

更に、一緒の映画館で観ていた友人の妹さんが当てたポスターをいただいてしまい、手が震える…。無事ラーメンにありつけてよかったです。


その夜、家に泊まっていたすぴかさんとなぜか「マットさんのお面も作ろうよ!」って話になり、夜中の2時過ぎから作業を開始する謎。朝からフィルも作って、2017年のシカゴ公演を観ながら撮ったのがこのカオス(ちょうどクリスがchaos~♪って歌ってるのが…)

これが『A Head Full Of Dreams』のプロデューサーさんに見つかり、マットさんがコメントをくれて「笑っていただけてよかったですスミマセン!」ってなってたら、まさかのリポスト、更にTwitterでも晒され、挙句の果てにオフィシャルからのメール(The Coldplay Messenger)にこっそり載せられるという笑撃…


しかもそのメッセンジャーが私には届いていないというオチ付き(たぶん日本ではAmazonプライムで配信が始まってないからかな)

夢のような一週間のオチにもう笑うしかなかった。

 

さて映画ですが、そう、意外と大丈夫だったんです。

「意外と」ってだけで全然大丈夫じゃなかったんですが、予告で不安だった部分が、そういう理由かい!!って笑っちゃうところもあったり。泣きそうになるたびに笑わせてくるので感情が追いつかなくて大変でした。

まず冒頭、電話が鳴ってクリスが "Hello?" って言った時点でうなだれてましたからね!どれだけ恋しかったのか…

「好きなように作って」と言いつつ「バンドがステージに歩いていくシーンで映画を始めないで」と唯一のお願いするクリス。

「考えてみるよ」と言ったマットさんは、すかさず初期のColdplayがステージへ歩いていくシーンを見せ(ガイが振り向いてクリスを見るのと、その後クリスがつまずくのが好き)、更に2nd→3rd…と順番にバンドがステージに歩いていくシーンを連発w

Mylo Xylotoの時だけはなぜか日本の通りを歩いているシーンでざわつきました(上映直後にちょうど通りがかって場所特定しました)

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そしてA Head Full Of Dreamsツアーのチャーリー・チャップリンのスピーチへ。この時点で色んな思い出が押し寄せて涙腺の調子がおかしくなってました。

Xylobandsの海、興奮する観客、ガイの肩を抱いて歩くクリス、ライブ前の円陣、ステージにキスするクリス、心臓に響くサウンドに胸が高鳴る…

サンパウロのA Head Full Of Dreamsからスタジオのシーンへ移り、ガイ「友達というより家族、兄弟のようなものだよね。みんなに出会っていなかったら何をやっていたかと考えると恐ろしいぐらい」

ガイってクールに見えてさらっとこういうこと言うから困る…

更にメンバーの子供たちが歌う映像が来て悶絶(子供たちの前では頑張るガイ)

スタジオでクリスが「みんなが気に入らなくても自分が楽しいからいいんだ!」って興奮気味に語ってたら、モーゼスが「この曲大好き」って言うのも可愛い。クリスの「買収して言わせたんだ」で台無しですがw


ガイがラップトップで昔のライブを見ているシーンから続く初期の話はお宝映像満載で。みんなで指相撲とか、クリスの即興とか、ダンスシーンとか、バック・トゥ・ザ・フューチャー鑑賞会とか(ガイがノリノリ)、パンツ出してスケボーとか、パンツどころかお尻丸出しのジョニー!!!!とか、ベッドにみんなぎゅうぎゅうで寝てるとことか… メンバーの生い立ちや出会いが語られてるのに全然耳に入らない。

そしてお馬鹿なメンバー達の映像と、Brothers and Sisters, We Never Change, Careful Where You Stand, Bigger Stronger, Such A Rush等の曲のギャップがひどい。

Starfish時代のライブ映像の後「本当にColdplayって名前でよかったのか未だに分からない、でも今更変えるのはちょっと遅いよね」とか言うガイに吹きました。


「ジョン・バックランド、クリス・マーティン、ウィル・チャンピオン、ガイ・ベリーマン aka "The Coldplay" はビッグになるからな!4年!4年後は誰もが知ってるバンドになる!その頃なんて名前だとしても!」と息巻く矯正器具をつけたクリス。

そして4年と3日後、グラストのヘッドライナーでPolitikをプレイする "Coldplay" に鳥肌。


その後もライブ映像への繋げ方が秀悦で。

Hymn For The Weekendはモーゼスの部屋でレコーディングするビヨンセの映像から、The Scientistは曲が生まれた瞬間のシーンから、Charlie Brownはまだアコーディオンでリフを弾いていた頃のスタジオ映像から、Adventure Of A Lifetimeはジョニーのリフに興奮するクリスから、そしてEverglowはグウィネスのレコーディングシーンから…(泣きました。クリスが「おーう!」って叫ぶのが好きすぎる)

中でもウィルのお母さんの話から始まるYellowには震えました。

最初はLive 2012のアコースティックの部分をバックに曲の生まれを語り、その後は2000年HMVでのライブのおっそいYellowから、ジュールズ・ホランド出演、ビデオ撮影(「ハーイ、マット!1日間の撮影の1日目です!」)、フェスティバル出演、ツアー毎にどんどん大きくなる会場(さいたま公演もチラッと)

スターダムを駆け上がる彼らと共にテンポも速まり、最終的にA Head Full Of Dreamsツアーのシンガロングシーンへ。すごいカタルシス。


ウィルのプチ脱退の件をウィル自身が語るのを聞くのは辛かったです。ガイの "Look, please will you come back?" が日本語字幕で「戻ってこい」になってたのにはおい!ってなりましたが(笑) 追い出しといて戻ってこいって…

その話にTroubleのUK版ビデオをかぶせ、その後各年代の円陣シーンを連続で見せるマットさん最高。


初期のアメリカ修行の映像はマネージャーのデイヴ・ホームズの語りが辛かった。デイヴさんってこれまで結構謎だったんですが、EP時代からColdplayのファンだったんですね。マットさんがQ&Aで「デイヴはColdplayが何か嫌なこと書かれると、俺のバンドになんてこと言うんだ!って怒るんだよ」みたいなこと言ってて、こんな方がマネージャーでよかったなぁと改めて。

フェスでメタルバンドに挟まれていろんなもの投げられたって話の後、クリスがマジックで腕に書いていたのはリンプ・ビズキット(はあと)

「それフレッド・ダースト(リンプ・ビズキットのボーカル)に見せてこいよ、あなたのバンド大好きです、見てください!って」

大変だっただろうけど、すぐにこうやって笑いにできる彼らが好きです。


一番辛かったのはやっぱりクリスの話かな。

Ghost Storiesの時のインタビューで聞いていた話ではあるけど、"It was pretty touch and go" というクリスの表現と、「朝メールが来るだけで安心した」「(ガイの家でレコーディングしているうちに)少しずつ笑顔を取り戻した」というフィルの発言に改めてドキッとなりました。

更にA Head Full Of Dreamsツアーでも、ステージ中ガイが心配そうにクリスの背中に手を当てていたり、ライブの最中に(たぶんクリスが一人でBステージかCステージにいる時?)ウィルが3人からクリスへのメッセージを書いてピアノに貼るシーンも…。なんとなくあの頃かな…って分かっちゃうだけに辛かった。

Ghost Storiesのシーンで「無力だと感じた」と語っていたウィルですが、そのメッセージにクリスはどれだけ救われただろう。


逆に心配していたX&Yのシーンはそうでもなかったという。

フィルがいなくなったこととか、行き場の見えないレコーディングとか、大変だったのは分かるんだけど、いちいち可愛く見えちゃって。

Troubleのサウンドチェック中寝っ転がって「NY Timesなんであんなこと書くの… NY Timesに嫌われたから鬱です…」ってマイク通して言わないでスタッフさん困ってるから!

「マイクスタンドが顔に当たるんだよ!」って文句言ってるシーンも、スタッフさんかわいそうと思いつつ「ナジーム・ハメド(ボクサー)に向かって歌ってるみたいだ」って表現がおかしくて…

Fix Youの歌詞のシーンも予告にあった部分だけだったので、その後ガイがちゃんと歌ってるのに笑っちゃうし。更に唐突にガイがクリスの髪を撫で付けるシーンが来て困惑w

あと一つ予告にあった「これじゃ何にも歌えないじゃん!」ってクリスが怒ってた場面も、ディカプリオのことで、そりゃね????ってなりました。ウィルめちゃくちゃ優しいし… 我関せずでたんたんとベース弾いてたガイが「それってガリレオじゃないの?」ってボソっと言うのもツボ。レオつながり…?笑


とは言いつつ、X&Yのシーンはずっと緊張していたので、その後のViva La Vidaの楽しそうなレコーディングシーンにはホッとしました。ブライアン・イーノとの実験的なレコーディングの様子が映像で見られる日が来るとは!Rainy Dayを弾くクリスにも興奮!


レコーディングシーンといえば、Politik、I Bloom Blaum、Animals、そしてエンドロール後の可愛すぎるGreen Eyes等、A Rush of Blood to the Head期の映像に大興奮でした。

"The Phil-har-fucking-monic! The Phil Harvey-monic!"


A Head Full Of Dreamsのトラックリスト決定会議、ツアープロダクション会議やリハーサル、ジョニーとノエルのスタジオ映像等も見られて楽しかった。


その他、Prospekt's Marchのサウンドチェックシーン(クリスとフィルの反対を押し切って映画に入れてくれてありがとう!)や、ウィルとガイがいないところで恨みつらみを歌でぶちまけるクリスSometimes it feels like we're just their minions♪ Will and Guy and their fucking opinions♪、オーシャンズ11のブラッド・ピットばりにいっつも何か食べてるガイも好きです。


フィルやローディーさん達にもスポットが当たっていて嬉しかったです。

クリスとフィルが所属していたバンドRocking Honkiesの映像も残っていてすごい。その頃の学校でのいじめの話を「Coldplayになる前のいい準備になったよ」と笑いながらクリスが語るのは辛いですが…

一番好きなシーンは、フィルが来たのを知ってウィルが「喧嘩してるふりしよう」って言うところ。「フィルにそんなことしないで、かわいそうに…」と言うリック・シンプソンに全力で同意します。

「ひっどい喧嘩したんだ~!」ってバラすクリス、小学生か!

 

冒頭のシーンとは反対に、A Head Full Of Dreamsツアーから遡ってステージに歩いて行くメンバーを映し、初期の映像に戻って「ボン・ジョヴィみたいに巨大になる前に見に来てくれてありがとう」からスーパーボウルの映像につなげるシーンもゾクゾクしました。


挿入曲も絶妙で、特にParadise Remixでクリスが跳びあがってからすぐにOを流し、それにVivaのストリングスをかぶせるアレンジが素敵すぎた。VitaminsやThe Raceといった未公開曲がこっそり使われていたのもにくい。


A Head Full Of Dreamsツアー1公演目から辿っていくUp&Upでは東京ドームの映像も一瞬映りましたね。

この映画を見た後は、ツアーファイナルのこのクリスのスピーチがますます心に響きます。

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ブエノスアイレスの夜空に輝く花火、お辞儀をする4人に向けて鳴り止まないVivaチャント… そしてエンドロールで流れるIn My Placeに胸がいっぱい。

感情があっちこっち飛ばされて大変でしたが、終わってみれば心があったかくなる素敵な映画でした。マットさん、ミラーさん、そしてガイも(笑) 映像を撮って残していてくれてありがとう。

1000時間以上の映像を2時間にまとめるにあたって泣く泣く削ったシーンが山程あっただろうけど、彼らの輝かしい成功の軌跡を追うのではなく、自分を信じ、仲間を信じて共に成長してきたバンドのパーソナルな部分に焦点が当てられた、愛にあふれる作品になっていて、Coldplayのことがどれだけ好きか、そしてなぜ好きなのか、改めてかみしめています。


「初期の夢は終りを迎えたけど、でも実はこれは始まりに過ぎないんだ。まだ最終目的地にはたどり着いてないよ」と語っていたクリス。

Coldplayの次なる挑戦が楽しみです!


『コールドプレイ:ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』は世界70ヶ国、2650の映画館で同日上映され、30万人を超えるファンが詰めかけたようです。『Live 2012』の時と比べて日本でも結構席が埋まっててびっくり。

大好きな仲間たちと見られて幸せでした。ありがとう!



マットさんの言う通り何度見ても新たな発見がありそう。じっくり何度も見ます!ライブ映像のみの『Live In São Paulo』も早く見たい!


11/30~Amazonプライム・ビデオで配信開始。リンクはこちら


マットさんのインタビューメモ。なかなかぶっちゃけてて面白い。

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