コールドプレイが新しいEP『Kaleidoscope』を来年リリースすることを正式に発表しました!最初にEPについて発言したのは11/11のインタビューでした⇒ コールドプレイが新EP『Kaleidoscope』のリリースを発表
カレイドスコープではなく、カライドスコープ/コライドスコープと発音するようです。
アジアツアー前に発売されてライブで聞けるといいですね!
今日の更新は曲の「Kaleidoscope」について。
コールドプレイのメンバーによる『A Head Full Of Dreams』作品解説の続きです。続きといっても最後にアップしたのが去年の12月(笑) なのでもう忘れられてると思いますが… 他の曲の解説はこちらからどうぞ。
Kaleidoscope(万華鏡)のようにクルクルと情景が変わるこの曲。まずはカティア・ブニアティシヴィリのピアノから始まります。
パリで初めてコールドプレイのコンサートを見たカティア・ブニアティシヴィリがクリス・マーティン宛に書いた文章がFacebookに綴られています。
時間がないので訳しませんが、私が日頃からクリスやコールドプレイに対して思っていることが美しい文章で表現されていて鳥肌が立ちました。音楽って素晴らしい。
それに続くのは、コールマン・バークスによるルーミーの詩『ゲストハウス』の朗読。
ルーミーの詩については以前こちらの記事に書いたのでそのまま載せておきます。
クリス:13世紀のトルコの詩人による『ゲストハウス』という詩。コールマン・バークスが欧米の読者のために翻訳を始めたんだ。
人の持つどんな感情も、その時はそう思えないとしても、究極的には恩恵である、という詩。この詩は僕の人生、世界の見方をを変えた。この詩と詩人に感謝するためにアルバムの途中に入れたんだ。
『A Head Full of Dreams』 ビヨンセ、ノエル、オバマ大統領、グウィネス、子供達、ルーミー…クリス・マーティンがコラボの背景を語る
クリスが朗読した『ゲストハウス』の音声はこちら。
この詩のことは『Ghost Stories』の頃から何度も何度もインタビューで語っています。これも以前このブログで訳したものですが…
クリス:素晴らしい先生がいて、読む本なんかを教えてくれるんですが、聞いたことのなかった13世紀のルーミーという詩人のことを教えてくれました。読み始めると、本当に人生やものの見方を変えてくれたんです。
The Guest Houseという詩があります。自分が家であると想像して、毎朝新しいものがドアをノックしてくるんです。挑戦であったり、素晴らしいものだったり、恐ろしいものだったり。詩の要点は、何がやってくるとしてもそれを歓迎しようというものです。それは自分にとって完全に新鮮な人生観でした。
それが全てを変えました。彼の作品を沢山読み漁って、今も読んでいます。起こったこと全てを受け入れようということなんです。それはその頃書いていた音楽に浸透しています。
更にThe Sunのインタビューより
クリス:このアルバムはこの詩(ルーミーの『ゲストハウス』)に基づいている。全てを受け入れそこから逃げないこと。僕はそうした。
おかげで今はよりよい場所にいられて、より辛い感情にも対処できるようになったんだ。
そしてオバマ大統領が歌う『アメイジング・グレイス』へ。
アメリカ・サウスカロライナ州チャールストンの黒人教会で起こった銃乱射事件で亡くなった牧師の葬儀で歌われたものです。
The Sunより
クリス:(オバマ大統領のAmazing Graceは)悲劇に対する最もパワフルな反応だと思った。だからそのクリップを使わせてもらえるよう頼んだんだ。
The Telegraphより
クリス:あの状況で彼は復讐に燃え攻撃的になってもおかしくなかった。でも彼はAmazing Graceを歌うことを選んだ。それはパワフルな声明だった。人生に対する素晴らしい見方だ。
Álvaro Uribeのインタビューより
クリス:クレイジーな物事に対してどうアプローチするべきなのか。素晴らしい返答だった。
Radio.com より
クリス:僕にとってとても重要な曲なんだ。落ち込んだ時にリセットさせてくれる。だからホワイトハウスにお願いしたんだよ。
news.com.auより
クリス:火の輪くぐりのテストを何度も受けなくちゃいけなくてね。
いや正直なところ、ものすごく簡単だったんだ。皆さんとても優しくて、ただ彼のオフィスに「これをサンプリングさせていただくことはできますか?」って尋ねたんだ。彼らはただ他の曲をチェックしただけ。多分社会主義の支持を呼びかけるような音楽じゃないか確認したかったんだろうね!
そして親切にも使用を許可してくれた…5800万ドルでね!冗談だよ。彼に小さなヨットを買ってあげただけ(笑)
A Head Full Of Dreamsその他の曲の解説+歌詞
レビュー:Kaleidoscope
This being human is a guest house
Every morning a new arrival
A joy, a depression, a meanness
Some momentary awareness comes
As an unexpected visitor
Welcome and entertain them all
Be grateful for whoever comes
Because each has been sent
As a guide
『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』日本盤歌詞カードより