Twitter facebook RSSで購読する

[Coldplay] Ghost Storiesは自分勝手なアルバムで、自分自身のために必要だった(クリスのインタビュー訳 Absolute Radio)

クリスがロンドンに越してきて初めて行ったのが、アルバートホールでのブラック・クロウズのコンサート。シンガーのクリスが自分に笑いかけてくれたと思って有頂天になってるオタクなクリスさんを妄想中です・・・


さて、2014.07.01 Absolute Radioのインタビューより。インタビュアーはPete Donaldson。

chrismartinabsolute

 

ピート:クリス・マーティン、お元気ですか?

クリス:ハロー、ピート。素晴らしいよ。聞いてくれてありがとう。

ピート:太陽の光を楽しんでる?

クリス:うん、素晴らしいね。

ピート:君がLAからロンドンに運んできたんだね?

クリス:スーツケースに直接入れて持ってきたんだ。

ピート:今夜のようなギグに向けての準備はどう変わってきた?

クリス:少し落ち着いたね。こういうことについてはあまり話さないんだけど、ロックンロールにつきもののことは殆ど経験してきたんだ。今はツアーはやってないから、少ないショーを楽しんでるんだ。だから今のバックステージはすごくハッピーなものだよ。ワクワクしてるんだ。

ピート:毎晩みんなに会うわけじゃないしね。

クリス:みんな親友なんだ。だからサッカーのロッカールームでくつろいでる感じかな。ここではフットボールって言うんだったね。許して(笑)

ピート:ロイヤル・アルバート・ホールでのライブを楽しみにしてる?

クリス:もちろん。すごく繋がりを感じるんだ。ロンドンに引っ越してきて初めて行ったコンサートがブラック・クロウズのもので、ダフ屋からチケットを買ったんだ。それがアルバート・ホールだったんだよ。世界で一番大きい建物に思えたよ。シンガーのクリスが僕に笑いかけてくれたように思えて、最高の気分だった。

ピート:ニューアルバムを聞いたり、インタビューを見ても、バンドが今までで一番親密であるように感じるよ。

クリス:僕たちみんな35~37歳になって、人生で色んな事を経験して、長い間バンドをやってきて、まだ同じグループで、友達であるという事実に本当に本当に感謝しているんだ。それが当たり前のことだとは思っていない。多分10年前はそう思ってしまっていたと思う。

まれなことだよね。僕たちはU2を尊敬していて、彼らはそういう関係を持ってる。レディオヘッドも。でもそういうバンドはそんなに多くない。ティーンエイジャーの時に出会って、今はもう大人だからね。だから本当に嬉しい事なんだよ。

ピート:イギリス人であることは助けになってる?例えば誰かがうぬぼれてると他の誰かが引きずり下ろしたり?

クリス:100%ね。それが秘訣だと思うよ。誰かがちょっとずれたことをすると、いつも他の誰かが引き戻すんだ。

ピート:オープンなアルバムだよね。まるで血が流れるような。本当に感情的だ。

クリス:うん。あまり語ってこなかったけど、僕にとって、このアルバムは錬金術の訓練のようなものなんだ。人生で困難なことが起こっても、正しい本やガイドによって反対側に出てくることができる。少し強くなった気がして、なんでこういうことを経験したのか理解しながら。経験は自分を向上させてくれる。

このアルバムは僕にとって必要で、オープンである必要があったんだ。だから余地はないんだ、Criptismの... crip… cripticism??? これって単語?僕たちの歌詞はシンプルなんだ。僕はあまり単語を知らないから!

オープンでなければならなかった。そうである必要があったから。

ピート:娘さんがデビューしたんでしょ?

クリス:そう。アップルとモーゼスが最後の曲で歌ってる。それと最初の曲。素晴らしかったよ!ただ素晴らしかった。

ピート:彼らはお金を貰ったの?

クリス:900万ドル。

ピート:アルバムの一曲目は・・・(ピートさんの英語聞き取れない><)

クリス:僕のお気に入りの曲なんだ。嬉しいよ。誰もこの曲について聞いてくれなかったから。僕のお気に入りなんだ。Always In My Head。

ピート:すごくオープンで正直なアルバムだけど、君にとって難しかったんじゃない?(ごめんなさい、ほんと聞き取れない)

クリス:そうだね。それが嫌いな人がいるのも理解できるよ。でもそれはいいんだ。他の沢山の人達は気にしてないし、僕は好きだから。

例えば、たまにジャーヴィスを聴くんだ。パルプを聴いてると、うわー、僕には出来ないってなるけど、僕は僕がやれることをやってるし、それをやれることに感謝してるんだ。

パルプにはまってるんだ。大好きだよ。“The Trees” って曲が好きで、あとは最近ドライブしながら“Sorted For E’s and Wizz”を聴いてて、今まで聴いた中で最高の曲だと思った。

ピート:Magicはジャム・セッションからできたんだって?

クリス:すばらしいことだったよ。普通は誰の曲をアルバムに入れるかで揉めるんだろうけど、僕らの場合は正反対の問題があって、曲を書いてくれるようにみんなに懇願しないといけないんだ。僕たちにはすばらしいシステムがあるからね。僕の頭に曲がやって来て、ジョニー、ガイ、ウィルがそれぞれの部分を加えて、製造ラインのようで、素晴らしいんだ。そうやって働くのが好きなんだよ。でも最近、誰か曲をスタートさせてくれないかなって思ってたんだ。でも「いやいやいや、僕らはやらない。いいシステムがあるから」って感じで。

ベースプレイヤーのガイはいつも曲を書いてるのを知ってたんだけど、披露してくれなかった。どっちかというと映画音楽のようなものや、インストゥルメンタルなものだからね。でもMagicでは初めて、すごくスウィートでシャイな感じで、「昨日ジャムをやったんだけど、聞いてみたいかなと思って・・・」と言ってきて、聞いてみたらMagicの歌詞がすぐに降ってきて、すごく興奮したよ。結束力の現れのように感じたんだ。彼はそれが素晴らしいベースラインとループだって分かっていた。そして曲が溢れでてきたんだよ。

ピート:アルバム自体もだけど、A Sky Full Of Starsでは精魂尽き果てそうな感じだよね?

クリス:申し訳ない。自分勝手なアルバムなんだ。僕自身に必要だったんだよ。実際音楽は、僕にとって慰めが得られる場所で、素晴らしい友達のようなものなんだ。

ピート:このアルバムのプロモーションでは、このアルバムに誇りを持ってると言ってるよね。前とは違って・・・

クリス:おかしなことに、今朝それを考えてたんだ。どういうわけか、多分色々学んできて、色んな経験をして、歳もとったからかな?「オーケー。僕たちのことが大嫌いな人は沢山いるけど、大好きな人も沢山いるし、僕たちも大好き。」と思えるようになった。そして僕も大好きなんだ。バンドにいるのが大好き。そして僕たちは素晴らしいと思う。いい気分だよ。

ピート:イギリス人ぽくない新鮮な考え方だよね。

クリス:たぶんね。もうそういうことで悩まなくなったんだ。オーケー、嫌いなら他のものを聞いてよって。特にこのアルバムに関しては、今までになく残酷なことを言われたんだ。すごくオープンだからね。「大嫌いだ」って。でもそれでいいんだよ。聴くものは他に無数にあるんだから。

ピート:レビューを読むの?

クリス:あまり読まないけど、時々VIBEを手にとってしまうんだよ。それにウェブサイトを見てたら目に入ってしまったりね。でも素晴らしいことだよ。誰かの身代わりに叩かれるとしても幸せなんだ。全てオーケーだよ。生きてることが幸せなんだ。本気だよ!

ピート:君とハイ・ファイブしたいな。

クリス:いつでもやるよ。世界で起こっていることを見てよ。誰かがアルバムに20点満点の2点をつけたからって、誰が気にする?

それに、今まで以上に、本当にいいものだと思えないものはアルバムに入れないようにしている。その後に僕らに何が出来る?

ピート:12曲や13曲もあるようなアルバムではないね。

クリス:うん。9曲。

ピート:まさに君たちが達成したかったもので、それ以上でもそれ以下でもない。

クリス:そう。僕たちが選んだものなんだ。中に入りたかったら入って。そうじゃなかったら、クールなものは他に沢山あるから。パルプとかね!僕でさえ今日はコールドプレイじゃなくてパルプを聞こうって思う日があるよ。

ピート:パルプのカバーをしたことある?

クリス:人前ではない。カラオケでは何曲か歌ったよ。ジャーヴィスのあの手のひねりをマスターしないと。

ピート:今年は残り何をして過ごすの?

クリス:とにかくバンドにいるのが好きなんだ。いくつかアイディアがあるから、何が起こるか見てみるよ。

ピート:クリス、どうもありがとう。

クリス:ありがとう。ハイ・ファイブしようよ。

ピート:Bang! 君の手すごく大きいね。

クリス:そうなんだ(笑)

ピート:僕の手がちっちゃい女性の手みたいだ。